いまや私たちの生活とは切り離せない関係にあるインターネット。スマートフォンやタブレットの普及に伴い、より便利で身近な存在になりましたが、その反面、身体の不調を訴える方も少なくありません。

特に、日本人は欧米人と比較して、首や肩周辺の筋肉が華奢に作られているため、 肩こりしやすいといわれています。「肩こり＝日本人特有のもの」と認識している方も多いようですが、その定説は本当なのでしょうか。

「肩こり」という言葉は欧米には存在しません。1910年に発表された夏目漱石の小説「門」の一節に、肩こりに似た表現が使用されていたことから日本でも広まったといわれています。しかし、肩こりと全く同じ症状は欧米にもあり、英語に言い換えると「Stiff Neck」いわゆる「首こり」といわれており、表現方法に違いがあるのです。

肩こりは日本人特有のものと認識していませんか？「外国人は肩が凝らない」「日本人は肩が凝りやすい」と認識している方が多いようですが、実は肩こりは日本人特有のものではありません。中には「筋肉量が少ない日本人は肩こりしやすい」と説明する方も多いですが、ボディビルダーやアメフト選手の方々も肩は凝りますし、筋肉量の違いに問題があるとは言い切れないのが事実です。

また、肩周辺の筋肉といっても大小さまざまな筋肉があります。特に、首の後ろから背中にかけて広がる僧帽筋と、首筋にある肩甲挙筋は肩こりとの関連性が強く、筋肉のバランスが崩れて硬くなるとコリや痛みを発症する可能性が高くなります。骨格的な問題が影響していることもありますが、厳密にいうと日常生活の動作や姿勢、精神的なストレスの有無によって肩こりを発症するケースが多く、日本人特有の症状とは判断できないものです。

肩こりはさまざまな原因と複雑に絡み合っていますが、その中でも大きな影響を与えているのが「姿勢」です。正しい姿勢を維持するために、背筋をピンと伸ばした姿勢を意識している方は多いと思います。

しかし、その状態では本来備わっている背骨のS字湾曲を消失させていることになり、疲れやすい姿勢を自ら取っていることになるのです。背筋を一直線に伸ばすととても美しく見えますが、実際は首や肩への負担が大きく、肩こりを悪化させることに繋がります。また、近年では若者を中心にストレートネックの症状を訴える方も多いです。慢性化しないためにも、まずは経験豊富なプロの 整体施術を受けて、肩こりの根本的な原因を突き止めることから始めましょう。